誰かにとって悪人でも 第11話
- 2023.10.26
- 05 創作エッセイ
- 06 誰かにとって悪人でも
差し出されたお菓子
自暴自棄になり飛び降りようとした望くんを止めた糸ばあ。
その理由は、橋のちょうど下側にある自分の畑を守るためでした。
「どこかにいけ」と追い払おうにも、「お腹が空いて動けない」という望くん。
そんな望くんに、糸ばあは自身が販売している手作りのお菓子を押し出し…
【登場人物】
望(のぞむ) 中学3年生。このお話の主人公
糸ばあ 嫌われ者の意地悪ばあさん
本編
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おいしい
糸ばあが汚いカートに入れて販売しているよくわからない怪しいお菓子。
けれども望くんにとっては、数日ぶりのまともな食料でした。
怒鳴られるままに口に運ぶと、甘くてふわふわの食感が口の中に広がり
それはそれはおいしく、あっという間に平らげてしまいました。
つづきます。
※こちらのお話は実在の人物、及び実話をモデルに描いておりますが、
かなりフェイクを加えておりますので創作エッセイとしてお読みいただければと思います。
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食べれてよかった、、、もっと食べさせてあげたい、、、もうこのまま幸せになってぇ!!!(早い)
私は町興しで近くの商店街で集めると、当時なら現在のワンコイン程の買い物が出来るので、集めてそれでたまの買い物を楽しみました。自宅が仕事場で自営業の仕事場にいた母親が生理用ナプキンを買って来いだの(私はまだ必要ない年齢だった)洗剤買って来いだの言われたら、必ず町興しシールをもらったわ。
登場人物の母親だと↑取られるから居ない所で即食べるが良いわね。
おさかなさん。さん コメントありがとうございます。
やっと食べられる…という場面に、気持ちがこもってしまって何コマも描いてしまいました。
どれだけ美味しかったでしょう…
確実にこのお菓子が、望くんの幸せへの第一歩になったと思います。
良い婆さんじゃんさん コメントありがとうございます。
そういうシール、そうでなくてもとても貴重でありがたかったなぁという思い出があります。
子供心に、大変な中でも楽しみがあるとがんばれますよね。
望くんにとっては、この怪しいお菓子がどれだけ嬉しいものだっただろう…と思うと胸が痛いです。