誰かにとって悪人でも 第267話
- 2024.10.25
- 05 創作エッセイ
- 06 誰かにとって悪人でも
どうしてお前が
小さな犯罪を繰り返し、真っ当に生きられない自分の代わりに
息子の今後を一番信用できる人間「糸ばあ」に託した希。
「きっと自分よりも真っ当に救ってくれるだろう」
そう安心した矢先のこと
刑務所から出所した希の前に現れたのは「メグム」でした。
どうしてここにいるのかと疑問に思っていると
「息子に所在を聞いた」と話し…
本編
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同じ苦しみを
どうして「ノゾム」が自分の存在を
そして刑務所にいることを知っているのか
糸ばあから聞いたのだろうか
どうして糸ばあは ノゾムに自分のことを話したのだろうか
どうして「ノゾム」は 母であるメグムに自分の居場所を知らせたのだろうか
希はどうしても、その理由が理解できず
目の前にいるメグムに対してはただただ「憎しみ」を抱くだけでした。
どういう意図なのかはわからない。
けれど 今まで「ノゾム」が味わってきた苦しみを
自分がメグムに与えてやろう。
そう感じたのです。
つづきます。
※こちらのお話は実在の人物、及び実話をモデルに描いておりますが、
かなりフェイクを加えておりますので創作エッセイとしてお読みいただければと思います。
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