誰かにとって悪人でも 第246話

きっともう見つけられない?

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生きる理由など考えることさえもなかった希にとって

「ノゾム」は 日々の楽しみとなり 目の前の景色や感覚を一変させるほどの存在でした。

 

しかしある日のこと

ゆきずりの女性から「未成年が出産したら大方養子に出されるもの」だと教えられ

「そうであるなら、きっともう見つけることはできない」と断言されてしまいます。

本編

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手放すはずがないって

母と子の絆など存在しない。

そう感じながら生きてきた希でしたが

我が子に自分と同じ名前をつけて育てているメグムの存在を知り

 

「ノゾムはきっと捨てられてはいない」

「よその家に 養子になんて出すはずがない」

 

そう信じ始めていました。

 

ところが

言葉たらずに「ノゾムは養子に出されたのか」と希から聞かれた糸ばあは

驚いたように「何で知っている」と言葉を漏らしてしまいます。

 

つづきます。

 

※こちらのお話は実在の人物、及び実話をモデルに描いておりますが、

かなりフェイクを加えておりますので創作エッセイとしてお読みいただければと思います。

 

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