中学生の末娘がSNSで脅されたので撃退します。最終話

ハッタリで勝負

前回の話はこちら

はじめから読む

めいちゃんが残していた、たった一枚のスクショ。

これを使って、相手に「これまでの全てのやりとりを記録している」と思い込ませる方法を考えた兄。

 

この日のやりとりを動画にて撮影し、それとスクショを合わせて見せることで

「まだ他にもあるに違いない」と疑わざるを得ない状況を作り出し揺さぶりをかけ…

本編

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一件落着?

警察へ届け出る証拠が揃っている。というハッタリにまんまと引っかかった相手は

「これ以上脅したりはしない」と約束をして通話を切ります。

その約束の通り、それ以降めいちゃんの画像や情報がネット上に出回ることはなかったのですが

完全解決…とまではいかず

その日から、めいちゃんは自身の情報がネットに出回っていないかと「エゴサーチ」が習慣化してしまいました。

 

「完璧に解決するのは無理だ」

そんな兄の言葉を聞き、自身の投稿内容を見直す姉。

そして「よくわからないから」と放置してしまった自分が一番悪かったのだ。と反省する母。

 

この経験を通じて、ネット利用というのは親と子が共に考える必要があるのだと、そう感じたのでした。

ハッピーエンドとはいかないけれど

こうしたネットトラブルというのは、

解決したように見せかけても後々蒸し返されたり、何らかの形で拡散したりと

「完全解決」は難しいものです。

 

けれども本来人間なんてものは、幼いうちから散々迷惑をかけたり失敗したりして

色々学んで大人になっていくものであったはず。

 

私と同世代の方々はきっと

「子供の頃の話だけど、これをネットに書き込んだらきっと炎上しそうだな」

なんて事柄をひとつやふたつ持ち合わせていると思います。

 

そんなものです。そういうことが一切ないほうが珍しいとすら思います。

 

けれどもネットの世界に一歩踏み出せば、

たとえ幼い子供だとしても失敗を寛大に受け止めてはくれない。

「若気の至り」なんてものは存在しない。

手軽で楽しい場所である反面、そんな厳しさも持ち合わせています。

 

スマホやタブレットに限らず、ネットにつながる端末を与える前に

そういったことを大人も子供も考えていきたい。

情報発信をする側も、そうした現実を常に胸に刻んでおかないといけない。

 

考えすぎるとなかなか面倒ですが

ネットも道具。誤った使い方をしないように、それがどういったものかを知ること。

たくさんの楽しみ方があるからこそ、たくさんの覚えなければいけないルールがある。

 

実話を織り交ぜた、私の拙い創作漫画ではありますが

そうしたことを考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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※こちらのお話は実在の人物、及び実話をモデルに描いておりますが、

かなりフェイクを加えておりますので創作エッセイとしてお読みいただければと思います。

 

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