魚田コットンさんの書籍「スカートの呪いが解けるまで」
魚田コットンさん 3冊目の著書が発売されました!
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女性らしさ恐怖症
2024年2月15日に発売された魚田コットンさんの3冊目の著書
「スカートの呪いが解けるまで
幼少期からの性被害が原因で女らしさ恐怖症になった私」
▼▼▼
魚田コットンさんの著書は全作網羅している私ですが
なんとこの度、こちらの著書を献本いただきました!
うれしい…!
今回は書評なので、作者名である「魚田コットンさん」と呼ばせて頂くのが正しいのだと思いつつ
漫画の中ではついつい「こっさん」と呼んでしまった私…すみません。
以下、ガチレビューです。
幼少期の記憶と心の傷
自分が着たいと思う服、自分がしたいと思う髪型…
それを「容認」してくれない母。
低学年の時に遭遇した「痴漢」、そして性被害…
「自分には似合わない」「女性らしくしなければ自分を守れる」
そうやって知らず知らずのうちに自分自身に呪いをかけ、
スカートを履けなくなってしまう。
結婚・出産を経ても続くその呪いに自ら気付き、
その呪いを解くまでのお話です。
最後にスカートを手に取り
本当は着てみたかったのだ。と気づいた主人公を見た時
心の底から「よかった」と感じ、温かい気持ちになりました。
いろんな「呪い」がある
「こうであるべき」「こうではいけない」
こういった呪いは、自分自身で知らず知らずのうちにかけてしまったりするものです。
自分は○○だからこれは似合わない。
○○だから我慢しなきゃいけない…
人生経験の中でいろんな人から言われた言葉、出来事
それらから「自分はこうだ」と決めつけて
本当の気持ちに蓋をする。
きっと誰しも一つはあるのではないでしょうか。
もしもそれに傷ついているのなら
「本当はこうありたい」という想いがあるのなら
一度自分の心の声を聞いてみて。
この本は、そんな言葉をかけてくれているような気がします。
女の子らしく
お人形遊びよりも 車の方が好きだったり
ピンクよりも 青色が好きだったり。
私も幼少期は、「スカートはいやだ」「ズボンがいい」
「ピンクはいやだ」「黄色がいい」と母にごねたことがありました。
髪も、男の子に間違われるくらい短くしていました。
「男の子に間違われる」ということが嬉しかった時期すらもありました。
単純に「車が好き」というのが理由であったり
「なんとなく 押し付けられるのが嫌」
「みんなと同じ 流行っているものが嫌い」という天邪鬼な理由であったり。
「あの子は色白で可愛いけど、あんたは色黒だね」と言われて内心傷ついていたり
幼少期に怖い思いをしたり…
そんな色々な要因が積み重なってのことでした。
けれどもそんな時、昭和生まれの私は必ず大人たちからこう言われました。
「女の子なのに」
私は異常なほどそれに反発しました。
けれども本当に私は「女の子らしくいること」が嫌だったのか。と言われると
実はそうでもありませんでした。
長い髪を可愛くアレンジしたり
可愛いワンピースを着てみたい。
そう思ったことも何度もありました。
けれども、自分自身で口にしていた言葉がまるで呪いのように降りかかり
「色黒の自分にはどうせ ”可愛い” は似合わない」と
その気持ちに蓋をしていました。
誰かに「似合わないね」なんて言われたりしないように。
またあの怖い思いをしなくていいように。
きっと、自分がこれ以上傷ついたりしないように
懸命に心を守っていたのだろうと思うのです。
心の声を聞いて
私には息子と娘の2人のこどもたちがいます。
それぞれのこどもたちには「自分らしく」生きてほしいと常日頃から願ってはいるのだけれど
やっぱりどうしても、自分の価値観や都合を押し付けてしまうことが多々あります。
長く伸ばした髪を男の子みたいに短くしたいと言われると
「それだとあんな髪型やこんな髪型ができなくなるよ!?」と一旦保留にさせてしまったり
娘と同じように三つ編みしてほしい。と頼む息子に
「朝から二人分のヘアアレンジをするのはめんどくさい」と言ってみたり
知らず知らずのうちに
「女の子だから」「男の子だから」という価値観を押し付けていることもあるかもしれません。
また、自分が子供の頃に抱えていたコンプレックスを
同じように感じることがないように。と少し神経質になってしまったりもします。
この本を読み終えて
「こどもたち本人が 本当はどうしたいのか」にもっと耳を傾けるようにしよう。と感じることができました。
「本当はこうしたいけれどできない」
「自分はこうじゃないといけない」
どうかそんな呪いにかかってしまわないように。
是非、読んでいただきたい一冊です!
こっさんの漫画は、キャラクターの表情、感情の表現がとても豊かで可愛らしく
ヘビーな内容でも読みやすく、心にストンと落ちてきます。
是非、SNSやブログもチェックしてみてくださいっ!
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