出産レポ〜初めてのお産編 最終回
- 2019.04.02
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出産レポ〜初めてのお産編
師長さんの言葉で、ようやく自分が周りのことや他のことにばかり気をつかい、
「お産」を頑張っていなかったんだ。何をしていたんだろう。
と気がつきました。
クーラーが強められたことで灼熱地獄だった病室に一気に冷気が流れ込み、
「痛い」以外の全てから開放され、リラックスできた瞬間、
それまで20時間以上陣痛が強くなるばかりで4cmから微動だにしなかった子宮口が、
数分(体感では数秒)の間に一気に全開になったのでした。
嘘のようにつるんと生まれたむすこ
ずっと出てきたかったのに、なかなか出られない状況に私自身が追い込んでいたんでしょう。
まるで止まっていた時間が動き出したかのように
分娩台に上った瞬間、一気に開いた子宮口から驚くべきスピードで
ほんの数回力を入れただけで超絶安産でむすこが誕生しました。
時間がかかっていたり窮屈だったためか心拍数も弱まっていたはずなのに、
生まれた瞬間から大きな声で泣き、息継ぎをする暇もないほどずっとずっと泣き続けていました。
その声を聞いた師長さんから、
「私、数十年助産師をやってきたけど、これは3本の指に入るほど大きな泣き声だ」
と言われ、
「先が思いやられますねぇ」なんて返事をしながら、
手足をバタバタさせて大声で泣くむすこを枕元でずっと眺めていました。
入院からたった丸一日の出来事でしたが、
永遠にも感じられる辛さがあったり、痛みがあったり、情けなくもあったり、
でも見事に「とぅるりん!」と生まれた瞬間、
それまで感じていた全ての痛みも辛さも時間も、
全部無かったことになるほど体は楽になって、かわいくて、幸せでいっぱいになりました。
さて、先日陣痛と戦う私を、夫がうちわに描いたものを載せましたが
出産を終えてすぐ、夫が新たに裏にこれを描きました。
スッキリ!!笑
本当に産んだらスッキリするんだなぁと、うわさには聞いていたけれどもこれほどとは!!
「鼻からスイカ」とはよく言いますが、いえいえ!
むすこの場合はところてんみたいに「とぅるりーん☆」と、
ほとんど苦痛を感じなかったと思います。
ラミナリアや暑さや陣痛であれだけ苦しんだからか、
お産はそれまでつっかえていたものが全てスッキリとなくなる気持ちの良いものでした。
(二人目はあんまりスッキリしなかったんだけど、それはまたいつか)
当初の予定ではもっと面白おかしく短編にまとめるつもりだったのですが、
つい長くなり、10話に及んでしまいました。
それでも続きを楽しみにしてくださった方々、
ブログやインスタグラムでコメントをくださった方々、
新たにフォローしてくださった方々、
これまで読んでくださった全ての皆様、お付き合い頂きありがとうございました!
あとがきです。
これから出産を迎える全ての皆様が、できるだけリラックスできますように。
そしてその周囲の皆様、
奥様なのか、娘さんなのか、
息子さんのお嫁さんなのか、
立場は色々あるとは思いますが、
出産はリラックスが一番大事なんですよ!
実際に体感して、ここまでか!と思うほどに大事なんです。
いろんな出産がありますが、
産む時くらい妊婦さんが一番でいれるよう、
妊婦さんの気持ちを大切にしてあげてください。
この出産の教訓を胸に、二人目の出産に挑むのですが、
それはまた別のお話で。
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